So-net無料ブログ作成

契約書の修正案が受け入れられなくても… [法務]

法務部員の心構えとして大事なことがあります。それは、「自分が書いた契約審査意見書の内容に責任を持ち、安易にその意見の内容を曲げない」ということです。
例えば、秘密保持契約書の審査において「秘密保持期間は永久ではなく3年から5年の期間で設定できるよう相手方と交渉してください。」といった意見を付したとします。その審査意見に基づいて、営業が交渉したものの、相手方から「当社が開示する情報は重要機密である以上、情報が公知になるまでは秘密として保持して欲しい」と言われてしまった営業がその旨を法務部に報告してきたとします。そのとき、その審査意見を付した法務部員が「そうですか…。わかりました。じゃあしょうがないですね。修正できなかったというコメントを付して決裁に回して下さい」といったとしたらどうでしょうか。営業の立場からすれば、「だったらもともと変更交渉なんていらなかったんじゃないか!無駄な時間だったよ…。」という印象を持つはずです。こういう印象を営業に持たれてしまえば、法務部員としての信頼はガタ落ちです。
相手方との交渉結果を受け入れざるを得ない状況であったとしても、最初に付した契約審査意見の内容は曲げないというスタンスに立って営業には回答するべきです。例えば「秘密保持契約のもとで相互に開示する情報には色々なものがあるはずです。相手方の言うとおり重要機密であるものもあれば、そうでないもの(すぐに陳腐化するような情報)もあるはずです。契約上は有効期間を設定できなかったとしても、相互に開示する秘密情報の内容を十分吟味のうえ、すぐに陳腐化するような情報については個別に打ち合わせ議事録などで秘密保持期間を短期に設定するなどの対応はするようにしてくてください。」といった回答をします。これであれば、最初に付した審査意見の内容を曲げたことにはなりません。法務部員としての信頼を維持するためには、一貫性がないという印象を持たれてしまわないようにするという心構えは非常に重要であるということは知っておくべきであると考えています。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。