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「取引基本契約書」の変更案作成 [法務]

「取引基本契約書」の契約審査をしていて一番時間がかかるのは「変更覚書」の作成です。「取引基本契約書」の変更交渉においては、他の契約書とは異なり、冊子になっていたり、相手方グループ企業内で共通して使う定型契約書であったりすることから、「取引基本契約書」自体を変更することはできないと言われてしまうケースが多いといえます。その場合は、「甲乙間で締結した取引基本契約書を以下のとおり変更する」といった文言で始まる「変更覚書」を作成することにしています。「取引基本契約書」は、変更すべき部分をチェックすること自体にはそれほど時間はかからないのですが、チェックした条項の変更案を作成するのには非常に時間がかかります。特に時間がかかるのは、「契約解除」条項を対等な内容に変更する場合です。相手方のみが契約解除権を有するとしていう内容であれば、これを自社にも契約解除権が認められる内容に変更すべく、「甲(=相手方)は~」としている部分を「甲および乙は~」と変更するための条項案を作成することになります。これまでは、相手方の「契約解除」条項をベースに対等な内容に変更するという作業をコツコツやっていた(すなわち、「契約解除」条項を対等な内容に変更しつつ丸写ししていた)のですが、もう少し簡単に変更案を作成することはできないかと感じていました。同僚達と検討した結果、最近では次のような文言を使うことで、一行で済ませるようにしています。
「甲は、本条に定める乙の権利・義務を甲の権利・義務として読み替えたうえで遵守するものとする。」
このような文言を「契約解除」条項の最終項として追加するという変更案を作成します。こうすることで、「契約解除」条項を丸写しするような時間を削減することができます。これは「秘密保持」条項などにももちろん使えます。
業務内容が契約審査ばかりではなくなった現在では、このように「いかに短い時間で契約審査を終了させられるか?」ということに燃えています。また新しいものがあったら書いてみたいと思います。

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otokita

初めてコメントします。いつも、ブロクを読ませて頂いています。

私も会社で、法務関連の仕事をしており、契約書の確認・修正はほぼ、毎日行っています。

最初のころは、丁寧かつ正確にと心がけていたのですが、最近は、それにスピードが必要と感じてきました。

私も、効率よく、かつ正確に、契約審査ができるように考えて見ます。

ありがとうございました。

by otokita (2010-04-16 12:51) 

ロントメチー

otokitaさん
コメントありがとうございます。
スピードは大事ですね。私の場合、これまでの契約審査の中でこれは使えると考えた条項案やお決まりのフレーズなどは「使える条項集」というファイルの中に保存し(おそらく全部で150以上あります)、できるだけここから選ぶだけでいいようにしています。こうすると半分くらいの時間で審査意見書を作成することができるようになります。
特に「引き合い」における秘密保持契約書や口座開設の条件とされる取引基本契約書の審査はスピードが命です。営業がどんな思いをして獲得してきた案件かを考えると、とにかくスピーディーに返却してあげなければならないと強く感じます。
by ロントメチー (2010-04-18 00:33) 

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