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開発系・技術系の契約について(その1) [法務]

今期から「開発系・技術系」の契約審査も担当することになったため、いろいろ準備をしています。これまで主に担当してきた「事業系」の契約ではあまり必要とされなかった「自社の有する技術」についての知識が問われるため、社内の技術資料や研修資料などを集め、必死に検討しています。
これと並行して、この分野の契約審査に必要な知識の整理もはじめています。整理が完了した段階で、私のHP(契約審査研究所)内で公表することも考えたのですが、今回は、整理の過程もすべてこのBlogで公開し、知識の共有化をはかっていきたいと考えています。
今日は「研究開発業務に関わりの深い契約」を整理してみることにします。
1.秘密保持契約
以下にあげる「研究委託」「共同開発」「技術導入」「試作委託」等が可能かどうかを検討するにつき必要な最小限の情報を開示してもらうにあたり締結するもの。
なお、秘密保持契約を締結しただけで、共同開発や共同研究に近い段階にまで踏み込んでしまうことがあるが、初めから開発成果を出すことが目的であるなら、共同開発契約などの契約を締結し、役割分担や成果の帰属についてしっかり取り決めておく必要がある。
2.研究委託契約
委託者側が研究テーマと資金を提供し、受託者側に研究開発を行わせる。本契約に基づく開発成果については、委託者側のみに帰属するとする契約が多い。
3.共同開発契約
他者と研究開発業務を分担して行う。最終目的は「研究成果の実施により、相互に利益を享受する」ことにあるため、研究開発業務を実施する両当事者の取引上の力関係や業種による影響を受けやすい。
4.共同出願契約
他社との開発成果発明の特許出願等について取り決める。主に、出願の維持管理に関する手続き規定が主体となるが、成果の実施条件にまで踏み込んで取り決めているものもある。
5.成果実施に関する契約
共同発明の実施条件(例えば、実施できるのは誰か、対価はどうするか等)について取り決める。
6.技術導入契約
他社が開発した技術をそのまま(実施権を取得すること等により)自社に導入する。海外の技術を導入するような場合、当該導入技術の改良(例えば、仕様を日本向けに変更する)が新たな研究開発のきっかけになることもある。
7.試作委託契約
自社の開発品の試作を委託する。

その他、当然のことながら、開発品を製造するために必要な原材料の購入に関する契約や、完成した製品の販売契約等も関係してきます。
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pon

こちらのブログで、秘密保持契約の効力を契約を締結している当該部門にのみ限る場合の特約の記載例が載っていたと思うのですが、どこか教えていただけませんか。少し参考にさせていただきたく。
by pon (2009-04-10 17:33) 

ロントメチー

ponさん
こんばんは。コメントありがとうございます。契約の効力を当該部門に限定する際の特約例については「契約名義人のこと」という記事で触れました。
ただ、記載例については、この記事ではなく、当方のHP(契約審査研究所)の「レバレッジメモ」のところ(「契約実務と法」についての【契約審査研究所コメント】の欄)あります。参考になれば幸いです。
<↓リンクはこちらです>
http://keiyakushinsa.sunnyday.jp/index.php?%A5%EC%A5%D0%A5%EC%A5%C3%A5%B8%A5%E1%A5%E2#iad02d60
by ロントメチー (2009-04-10 20:16) 

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